響け!ユーフォニアムはかなりすごいアニメ!

©武田綾乃・宝島社/『響け!』製作委員会

『響け!ユーフォニアム』は、京都アニメーションが制作したアニメで、原作は武田綾乃による小説です。物語の舞台は北宇治高校吹奏楽部で、主人公の黄前久美子(ユーフォニアム担当)を中心に、久美子たち部員が全国大会を目指す高1から高3までの過程を描いています。一体何回見たんだろう??

丁寧な作画です。YAMAHAの方がアニメを見て指と音がちゃんと合っていてリアル、といっていたとの事。

久美子は、中学時代に吹奏楽部で”フワッと”向き合っており、高校では吹奏楽に情熱を持っていない状態で物語が始まります。しかし特に中学時代の吹奏楽仲間でトランペットの麗奈との再会は、久美子にとって大きな転機となり、彼女の情熱を再燃させるきっかけとなります。

あがた祭りとその続き

夏の「あがた祭り」は毎年、高校生が浮き足立つ恋のイベントですが、結局、なぜか成り行きから始まって久美子は毎年、麗奈と過ごします。1年生の夏と、あがた祭りではないですが3年生の秋は誰もいない丘の上で、立場が真逆で全く同じアングルで描かれていて、非常に印象的です。

高1の時

©武田綾乃・宝島社/『響け!』製作委員会

高3の時

©武田綾乃・宝島社/『響け!』製作委員会

なお、同様に中3のコンクール後は麗奈は「悔しくて死にそう」だったのが高3では「嬉しくて死にそう」とセリフが入れ替わっています。

あすか先輩

 主な登場人物としてどうしても外せないのは「あすか先輩」です。彼女が卒業した後のシーズン3でも常にオープニング映像には登場していて、そして実際に登場した際にはあっさりと強烈で強いメッセージを久美子に与えてさっさとシャワーに行ってしまいました。以前から久美子はどうしても、という時にはあすか先輩に相談していました。

©武田綾乃・宝島社/『響け!』製作委員会

 この時の「あすか先輩」の言葉は本当に響きます。一寸の隙も与えない論理的な言葉です。でも最後に、

『みんな、答え出してから行動してるとは限らないんだよ?』

この言葉で悩んでいた久美子はなんだか吹っ切れたようです。

 話はさかのぼりますが、あすか先輩が卒業する際に久美子に渡したノート、大事にしてきたこのノートの表題は「響け!ユーフォニアム」この物語のタイトルです。プロのユーフォニアム奏者の父から手渡されたものです。中身は譜面です。久美子は事あるごとにこの曲を吹きます。単に気に入ったから吹いていたのだと思いますが、あすか先輩への頼りたい気持ちもあったのではないかと思います。物語の最後に、この曲が、あるわだかまりを解きます。久美子が部長になってストレスの多い展開となったシーズン3の最後、このワンシーンは大きな転機になったのは間違い無いです。

黒江 真由

転校生の黒江真由は文句のないユーフォの演奏技術を持ちながら、「オーディション」には強い拒否反応が見られました。それはシーズン3のメインテーマのひとつでもあったと思います。

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 原作ではユーフォのソリ(トランペットとのソロ)のパートは久美子がオーディションで勝ち取りますが、アニメでは久美子は負けます。大きな原作との変更点です。

 個人的には、(あくまでアニメ進行なら)アニメの久美子が負ける展開で良かったと思います。その直後に全国大会金賞を取るので、その後の久美子の進路から言っても全部取るのはお花畑かなと。もし黒江真由が負けたら存在していた意義が薄そうです。

 ただ、何度も「オーディション辞退しようか?」と聞く割には自らオーディションを辞退はしない。その黒江真由に疑問と本心への興味が湧きます。転校前に先輩を蹴落としてオーディションに合格して、疎まれたことがあるので、正直、人間の気持ちは論理的に整理がつくものではない、迷いの表現というのがリアリティなのかなと感じました。

まとめ

 主なストーリーとしてはまとまっていて、でも、まとめようがない、混沌とした個々の気持ちもしっかりと残して終わった、そこが素敵だと思う。それこそが生の感情、「青春の価値」なのかな。

©武田綾乃・宝島社/『響け!』製作委員会
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声優の黒沢ともよさんすごくてびっくりした。言葉じゃないじゃない声出す!

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